この文書は「おかえりXbox360(Xbox360のコストパフォーマンスについて)」 の続きである。先の文書では我が家のXbox360が”E74”というエラーメッセージと共に沈黙してしまったものの保証期間中という事で無料かつ迅速に修理されて手元に戻ってきたという事を嬉々として書いたのだが、実はその後一悶着起きたのである。
何を隠そう修理から戻ってきたXbox360がまた同じ症状で故障しやがったのだ。「ぐはっ、またか」と愕然としたものの、まぁまた直してもらうかと気楽にカスタマーサポートに連絡したら
「今回は保証期間が過ぎておりますので有償修理となり\12,000かかります」
と、言われた。
「は?」
「ご購入から1年経過しておりますので」
「いや、でもついこないだ修理に出して返って来たばっかりですよ?」
「そういう決まりになっておりますので」
「えぇっ?じゃあまた適当な修理されて返って来て壊れたら、その度に\12,000払わなきゃいけないって事?」
「そういうご不便をおかけしないように最善を尽くしているのですが……」
「確約は出来ない?」
「申し訳ございません」
「\12,000って言ったら、ちょっと足せばアーケード版の本体(\19,800)が買えるよ?」
「えぇ、そういう選択肢を検討していただくのもご自由です。」
「でもその新しい本体も故障するかも知れないんですよね?」
「そうなります。」
なんじゃそりゃあ。結局有償修理に出したのだが、修理に時間がかかってacfaのランクマッチのクラスポイントが0になったりと散々な目にあったのである。買って1年半の間に2度も故障するような家電を俺は買った事がない。Xbox360の故障率の高さは都市伝説でもなんでもなく、事実なのである。
その後戻ってきたXbox360でつつがなく遊んでいたのだが、やがてあるニュースが目に入った。「E74」エラーに関する保証内容変更のお知らせによるとこの「E74」エラーもリング・オブ・デス同様購入後3年間の無料修理対象にする、という事である。随分時間が掛かったがマイクロソフトがこの故障を本体の欠陥によるものと認めたという事だ。
この発表がされる前に有償修理を行っていた俺の所にも、今日返金用の為替が届けられた。過去に遡って対象者に返金するという決定はマイクロソフトにとって決して軽くない負担を強いる事だと思うのだが、こういう所は手抜かりがない。こちらから申請する必要も、向こうから確認をしてくる事も無く一律に(住所が変わっているかもとか考えずに)為替を送りつけてくる態度は随分潔い。
故障しない本体を提供して貰えるのがベストなのだが、とりあえず今回の対応で溜飲を下げる事が出来た。これから新規にXbox360を購入する人がこんな目に遭うかどうかはハードウェアがどの位問題点を克服出来ているかによるのだが、現在の保証体制ならさほどリスキーな買い物にはならないだろう。