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ようこそオンライン(むしろこっちが本体なのか?)

作成年月日
2007年11月10日 00:03

昨日の日記でケチョンケチョンに書いた「エースコンバット6」な訳だが、幸いコレまでに無い楽しみももたらしてくれた。オンライン対戦により最大16人までの対戦が可能になったのである。

何を隠そうオンラインゲームという物をこれまで一度もやった事が無かったのだが、それは「ゲームやる時くらい対人関係の煩わしさから解放されたいじゃん」という気持ちからであった。知らず知らずの内に失礼な事をしでかして相手を怒らせちゃったらどうしよう、とか、それが外国人相手だったらどうやって釈明すればいいんだろう、とかそういう事を考えて「そんな面倒な事、金払ってやる必要もねぇわな」という結論に到達して来た訳である。

しかし「エースコンバット6」がオンライン対戦可能とアナウンスされた時はそんな杞憂も吹っ飛んでしまった。プログラム相手では変数度に限界があり、ついついこちら側に「縛り」を入れて新鮮味を加味しなければ長く遊べないのだが、人間相手なら話は別である。実際みんな知りたかったのではないか?「果たして俺は強いのか弱いのか」。確かめるのがちょっと怖いけど、でも知りたい。もうどうなったって構うもんかー、キャンペーンもクリアして無いけど行っちゃえー、と買った当日に即オンラインである。

ドキドキしながらセッションに参加してみる。「チームバトル」か。ルールも良く分からないけどとりあえず敵を落とせばいいんだろう?ギャー墜ちるー。やっぱりダメだこのコントローラー。

対戦とかいう以前に思い通りに飛ばせねぇ。チームの皆さんごめんなさい。っていうかちょっとコントローラーに馴れたら帰ってくるから待ってろよこの野郎。

そんなこんなで初戦は目も当てられない有様だったわけだが、キャンペーンモードをクリアして若干操作にも馴れた頃合いを見計らってまた参戦。後ろを取ってロックオーン。右を見ても左を見ても飛んでいるのは米国人というセッションだったが撃墜する度に向こうのマイクから「サノバビーッチ」と怨嗟の声が上がるのが微笑ましい。ていうかみんな良く会話しながら空戦なんて出来るなー。

オンラインを選んでもセッションが少なくて飛べず終いな事も多いのだが、やはり対人戦は面白い。この間対地兵器の小弾頭爆弾をばら撒かれてビックリした。アレはロックオンされてる訳じゃないからアラームも鳴らない。目の前にいきなり黒い粒々が降ってきた時は何事かと思ってなんとか避けたが、その後事態を理解して爆笑したものである。こんな事コンピュータはやってくれないもの。

やる前に不安に感じていた”対人関係”の方も、やってみれば「なんだ、こういう感じか」と安心した。コックピット越しの関係はなんだか他人事みたいな感じで、無責任にお祭りを楽しめる雰囲気である。この間「バトルロイヤル」設定のセッションに参加した時の顛末だが、最初ホストが1人だけで参加者を待っている状態だったのでそこに最初のクライアントとして入った。その後訪れた他の2人がどうやらホストと友達で、マイクを使って世間話を始めたのである。示し合わせて友達同士で戦おうとセッションを開いたのだろう。(皆日本人だったので会話も日本語である)。

「うわぁ、これは不味いところに来ちゃったのかなぁ。でも他人を入れたくなければ参加枠を全部リザーブにしておけばいいのだから、これは別に構わないって事なんだよな。」とちょっと遠慮しつつも戦闘開始を待っていたのである。会話の内容から初心者と思われる人のコードネームを確認し、この人はなるべく狙わないようにしよう、と決めた。参加者総数4人。全員日本人。俺以外の3人は友達同士で全員マイクを装備している、という状況な訳だ。

戦闘が始まってもなんだか世間話は続いているのだが、それでも皆ちゃんと戦ってる風だったので、安心して最初の敵を撃墜した時である。耳を疑うセリフが向こうのマイクから轟いた。

「ぐわっ!このクソ外人め!」

……どうやら俺のコードネームを見て外国人だと勘違いをしているようだ。その後も「クソ外人」発言が連発である。

「○×さん(他の参加者のコードネーム)、このクソ外人やっちゃって下さいよ。」
「おう」
「うおっ、この外人強ぇ……!」
「みんなで袋叩きにしちゃいましょう」

自分達の声がこちらに聞こえてる事は分かっているのにどうせ日本語だから分かりゃしねぇと思っているのである。

「上手いな、この外人」
「……この人、日本人じゃなかった?」
「え?ホント?」
「確か日本人でしたよ」
「…………日本人ならいいんですよ〜?」

もし俺もインカムを装備していたら、きっとこの辺りで笑いを堪えきれなくなっていただろう。君たちもし仮に俺が外国人だったとしても日本語を話せる相手だっているんだから気を付けようよ。

そんな風に愉快な一コマ(これが他の場面なら噴飯物なんだが、なぜかオンライン対戦中はただ面白いだけなんだよな)を時折楽しみながら、基本的には墜とした、墜とされた、(未だに)墜ちちゃったという真剣勝負を繰り返しているのである。この「オンライン対戦」が無かったら、キャンペーンノーマルモードをクリアした時点で「エースコンバット6」のプレイは終わっていたかも知れない。

キャンペーンモードも引っくるめて骨の髄まで味わうには、F-15S/MTDがダウンロード可能になるのを待たなくてはならないのだが、別モデリングの機体のダウンロードなんて出来るのかなぁ。