とりあえずPS2ソフト「ワンダと巨像」クリア。4日で終わってしまったがとても満足。前作「ICO」と同様、美麗で饒舌な風景の中、シンプルな操作性と身が削られる様なアクションで巨像に這い登り倒していく快感はプレイして貰わない事には伝えられないが、前作が世界的にも評価された上で、ちゃんと狙っていいものが作れるというのは凄い事だ。
この「ワンダと巨像」に関しては普段ゲームに見向きもしない親が、つい後ろで見入ってしまってプレイし辛かったという微笑ましい話が巷で聞こえてくるくらいで、そこからもこのゲームのインパクトと原始性を推して貰えるのではないだろうか。コンパクトにまとまったプレイ時間も人を選ばない為の選択だと思われる。「ICO」をプレイした人間にはたまらないご褒美も用意され、何から何まで良く出来ている。また宮部みゆきが小説でも書くんじゃねぇかというくらいだ。
ゲームがつまらなくなったとか色々言われたりもするが、面白いゲームはやはり僅かながらも作られ続けている。それがたいていの場合はあまり売れないだけで、そんな状況下で内容と結果(セールス)を伴う仕事をやり遂げたこのスタッフは本当に偉い。ゲームクリエイターとしてだけでなく、ビジネスを行う者として偉い。
ここで終われたら日記のタイトルは当初の予定通り「ワンダフル・ワンダ」と付けていた所だがそうもいかない残念な事が今日起きた。
スゴ録用のDVD-RWを近所の量販店に買いに行ったのだが、どのメーカーの物を買うのかは結構神経を使う作業である。初期のHDDレコーダのディスク認識精度があまり高くないのか、はたまた巷にダメなディスクがひしめいているのかは分からないが、読み取りエラーで使えないディスクというのはRWの場合割と頻繁にある。
DVD-Rでお世話になっている太陽誘電製のディスクなど置いていない田舎の電気店では有名メーカーのディスクか聞いたこともないような、あるいは嫌な噂と共に良く聞くメーカーのディスクしか置いてない。
スゴ録といえばSONYの製品であり、じゃあここはSONY製のディスクを買おうと5DMW120GXという5枚パックの製品を買ってきたわけだがこれが大ハズレで、5枚中2枚が読み取れないという有様である。SONYのディスクをSONYのHDDレコーダが読まないのだ。5枚ともエラーなら仕様なのかなと思えるが、なまじ3枚は読めるという所が情けなさ倍増である。キミたち恥ずかしくないのか。
流石に頭に来てお客様相談センターなる所に電話をかけるがこれがフリーダイヤルではなく、しかも適当な音声ガイダンスであちこちたらい回しされるのである。故障率の高さで勇名を馳せるSONYでは、サポートの電話代を持っていては経営が成り立たないと判断したのだろうか。
ソニーエレクトロニクスとソニーコンピュータエンタテイメントは別の部門であるがPSXの登場で両部門の垣根は曖昧になって来ており、SONY自身も両事業の統合、技術共有を推進していくと発言している。エレクトロニクス部門だって中には良い仕事をしている所もあるだろうし、ゲーム部門だって下手を打っている局面も多いのだろうが、こうタイミング良く水を差されてしまっては、ちょっと心配にもなる。
上や横や周りがどんな環境になっても、この「ICO]と「ワンダと巨像」を作り上げたスタッフには、これまでと変わらないか、それ以上の環境で開発させて欲しいと願うのである。