そう言えばコレについて書くのを忘れていた。「仮面ライダー響鬼」に「ディスクアニマル」という、観てないので良くは知らないのだが恐らく仮面ライダーが使う「使い魔」のような物がある。
普段はCD-ROMのような厚さ５mm位の薄い円盤で、その円盤が分割、変形して色々な動物になるというアイテムなのだが、コレのおもちゃが２００５年の「グッドデザイン賞：商品デザイン部門 / 知育教育関連商品・設備」を獲っているのである。
最初にこの「ディスクアニマル」なるものをネット上で知った時には、そのシンプルかつ画期的な機能美に感嘆したものだった。その後近所の公園で３歳児を掴まえて実物を触らせて貰ったが、自分の手で変形させてみるとまた一層そのアイディアに脱帽させられる。
変形前はどのアニマルも同じサイズ、同じ形の円盤なのに、幾何学的に分割されたパーツを捻ったり広げたりして行くと、あっと言う間に様々な動物が姿を現すのである。無駄になる部分も追加しなくてはならない部分も一切無く、円の面積全てが駆使されて一つの立体へと姿を変える驚きは是非一度体験して貰いたい。
グッドデザイン賞は様々な部門で様々な商品に与えられているが、他の受賞商品が全て霞んで見える位に、このディスクアニマルの独創性と完成度は群を抜いている。どうしてこれがベスト１５に入ってないのか不思議でしょうがない。世界中どこに出しても恥ずかしくない画期的な「デザイン」である。
ちなみに、デザイナーによればこの商品のヒントは「折り紙」だったそうだ。円と正方形の違いはあるが、一つのフォーマットの平面から様々な立体を組み上げる所は共通している。言われてみればなるほどと思うが、言われてみなければ気付かない。