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商売として考えてもいただけない

作成年月日
2005年10月03日 11:40

仕事が一段落したので書けなかった分を固め撃ち。

最近思い切った手段というか、テレビでは途中までしか放映せず、続きを見たければDVDを買って観ろ、というやり方が出てきた。(俺がその手法を最初にくらったのは「瓶詰妖精」というアニメだったがその前にもあったのだろうか)

先日終了した「タイドラインブルー」も「かみちゅ」も最終回のひとつ手前で放映終了となった。

「かみちゅ」の方は基本的に1話完結でテレビの最終話もシリーズのエンディングとして過不足ない内容になっていたのに対し、「タイドラインブルー」の方は消化不良の感は否めない。物語の内容に対して1クールという期間は不釣合いに短く、あと1話増えたところで尋常な手段では回復出来ない気もするのだが、それでも全部観ない事には評価のしようもない。

だからDVDを買ってね、という事なのだろうが、たかだが1時間の収録で6000円前後もするような商品を買って、クソみたいなラストだったら目も当てられない。「かみちゅ」の監督はWEBアニメスタイルのインタビューで「今はフィルム自体が商品なのだからコマーシャル(テレビ放映)で全部見せてしまっては商品の価値がなくなる」と言っているが、観る事と所有する事は違う。

テレビ放映は確かにコマーシャルだが、1回観て気が済むような作品なら(少なくとも俺は)DVDを買おうなんて思わない。コマーシャルというのは購買意欲をそそる為に作られるものなのだから、きっちり作って全話放映して「あぁ、凄い感動した。DVDが出たら買おう。買って手元に置いて何度も観よう」と思わせれば良いだけなのだ。

繰り返し何度も観たいと思うから、或いはもう二度と観ないだろうというくらいに繰り返し観たけどそれ故に手元において置きたいから買うのであって、それは最後まで観てみない事には判断出来ない。最終話を隠すという事は、商品を最高にアピールするチャンスを放棄してるも同然だ。

まるで「つまらないと分かっちゃうと売れ行きが落ちるのが怖い」というのを取り繕っているような印象を受ける。物の良し悪しで勝たなきゃいけない業界なんだから、戦力を出し惜しみしてちゃダメだろう。最後どうなるかわからないけど面白そうだから買ってみようかなんていうぬるい客だけ相手にしていては市場が縮小するだけだと思うんだがな。

追記

その後この販売戦略は後日同様の手法で放映された「かしまし〜girl meets girl〜」のラス前最後のセリフを冠して「あのね商法」と呼ばれる様になった。誰が最初に言い出したのかは知らないが卓越したネーミングセンスである。