TVCMの広告費を収入源としている方々が、HDDレコーダで番組を録られるとCMを飛ばされてしまって困る、と危機感を持ってあれやこれやと文句を言っていたがそれに対して電通のレポートでは、HDDレコーダを利用している人の方が、CM認知度は高いという結果を示している。
我が家の例で言えば、自分が深夜にアニメをチェックする際はCMはスキップして観ているが、昼間家族が利用している時間帯ではその機能は殆ど使われていない。ヘビーローテーションされる番組に挟まれているCMなどは、日に何十回と流れる事になる。
たった1回の放送を視聴者が録画して何度も何度も繰り返し観てくれる。これは広告クライアントにとっては願ったり叶ったりの状況ではないのか?必ずスキップする人間もいれば、面倒くさくて流しっぱなしにする人間もいる。スキップする人間に対しては1回分のコマーシャル機会を失うだけだが、スキップしない人間に対しては何回も(無料で!)コマーシャル機会を得る事が出来るのだから、どう考えても録画してもらった方が得である。
スキップされないようにメーカーを牽制するよりも、ユーザーが録画、複製、保存し、さらに何度も繰り返して視聴したいと思うような番組を作る事を考えればCMの対費用効果は跳ね上がるだろうし、またクライアントもそれをテレビ局に要求して良いのではないだろうか。CMスキップできないようなHDDレコーダを買いたいとは思わないし、HDDレコーダが無ければコマーシャル機会は放送回数分しか流れないのだから、結論は考えるまでも無いと思うんだが、日本民間放送連盟のおっさんは何が不満なんだろうなぁ。