twitterを使い始めて既に1年が経過した。現在私がフォローしているアカウントの数は300前後。恐らく平均に較べて小規模な数ではあるが、そのタイムラインの中で折りに触れて考えた事をここでまとめておく必要が出てきたと思う。これは先の日記(「twitter考(インスピレーションの新しい形)」)同様暫定的なもので、今後破棄或いは修正される可能性が非常に高いが、個々の裁量でどのようにも扱えるtwitterという器を、今、私がどういうつもりで使っているか、という事を明示しておく必要もあると思ったので、甚だ勇み足ではあるがここでまとめておきたい。
念を押すまでもなく、これは「私にとってのtwitter考」であり、「私にとって有益なルール」の考察に他ならないので、これが誰にとっても有用なものである訳は無く、またこれを批准する事を推奨する物でも無い事を、無粋と承知しつつ先に記しておく。
タイムラインのS/N比
先の「twitter考(インスピレーションの新しい形)」では最適化されていくタイムラインを「物凄く効率が悪いが、恐ろしく自分の嗜好に合った情報を提供してくれる事もあるメールマガジン」の様な物
と評した。好きなテレビ放送チャンネルを逐一選択し、それらを1つの画面にごちゃ混ぜにして流しっぱなしにするのがタイムラインである。
そこには何度もリムーブを繰り返し、或いはブロックされた事で最適化されたタイムラインが構築されている筈であり、自分にとって有用な情報やセンテンスが高頻度で出現するサービスが出来ている筈だ。(リムーブされる事でも自身のアカウントが最適化されていく事については【リムーブ(アンフォロー)される事でフォロワーの適正化を図る 】を参照)。
しかし、ある程度最適化が進んでくるとtwitterは別のフェイズをタイムラインに現出させるようになる。何せそこには”同好の士”が高確率で現れ、また畑違いの相手でも長い相互フォロー状態を維持した結果話すのが楽しい相手が出てくるのである。そういう相手が増えて行った結果どうなるかと言うと、そういう”話相手集団”が活性化した時にタイムラインの情報が1方向に「ドカッ」と偏るのである。
この”一時的なタイムラインの急速偏移”は第三者のreplyに限らず、日曜朝のアニメ実況、深夜のワールドカップ予選など様々な場面で発生し、話が盛り上がれば盛り上がるほど他の情報の一覧性を下げてしまう。どうすればいいのだろう。
アカウントの幅がもたらす障害
twitterで公式に認められているpostの書式は「本人のpost」と「公式RT」の二種類だが「本人のpost」は通常のpost、あるpostに紐付けするreply、文の途中に挟んだmention、複数アカウントを網羅したmention、非公式RT、多段RT、無言RT、無言replyと様々である。その為「非公式RT使う奴なんなの」とか「多段RTで会話する奴何がしたいの」とか「挨拶返しは一まとめで済ませろよ」とかそういう不毛な争いが沸いては消えていくのだ。この争いの原因は(非公式RTに関してはまた別の原因もあるが)”タイムラインを最適化する為に用意された機能が「フォロー/リムーブ」とハッシュタグしかない”という制約が現在の需要に対して甚だ機能不足である事が挙げられる。人を選ぶ事でしかタイムラインを調整出来ないのである。
1アカウントと言えど呟きの種類は多岐に渡るので(自分自身で言えば駄洒落や落書きやアニメの感想や特定アカウントに対する常軌を逸したreplyのやりとりなど)フォロワーからすれば「あぁ、そういうのは要らないのだ」と思う局面も多いだろう。しかし自分の見たくないpostがされるからと言って、自分の見たいpostもろともにリムーブをしていくのは非効率である。最初の頃はそれでもいいが、有る程度以上の最適化を望もうとすればこのやり方では追いつかない。自分の欲しい情報だけをpostしてくれるような相手はなかなか見つけられないのだ。
なので、こういう時はタイムラインを「人(アカウント)」ではなく「postの書式」で構築する事を考える方が手っ取り早い。現在私はTweenというクライアントを使っており、このソフトはタブ毎に”正規表現を設定する事でpostを書式によって選り分ける事が可能”なのである。
書式に拠るpostの最適化
前段で述べたように1アカウントが出力する呟きにも様々な形式がある。頑なに1タイプの書式しか使わない人も居るが大体は以下に挙げる種類の内、何種類かが混在している。
- プレーンなpost
- 自分に対するreply
- 第三者に対するreply
- 非公式RTを使ったpost
- 多段RT会話
- 行頭以外に@が付くmention
- 複数のmentionを含んだ一括挨拶返し
これらの内、自分が好ましく思わない書式を正規表現を使って弾いたり、あるいは逆に集める事でタイムラインの最適化はグッと進む。またpostの触れ幅と同様、「自身の気分」もその時その時で変わり、馴染みの人達とワイワイしたい時もあれば他人の会話が弾んでいるのを見たく無い時も訪れる。その時の自分にフィットするタイムラインを複数用意しておく事で、フォロー/リムーブでは実現できない即時的な最適化を行えるのである。
タイムラインは寄り合い所帯で、誰かが誰かのpostを好ましいと思う事で構築されているけれど、その誰かの全てのpostを好ましく思えなければ維持できないようではハードルが高すぎる。読みたい物だけ読めるようにする事は、ストイックにタイムラインを最適化する事とはイコールでは無い(むしろ後退しているとも言える)けれど、トリートメントとしては非常に有効である。
あまり沢山タブを作ると情報の一覧性が下がるし、同じ書式でもそこに込める情報は人によって違うのでこの方式が万能という訳ではないのだが、もし今のタイムラインに不満があるようなら、このやり方を試してみるのもいいと思う。
Twizardの登場
先日タイムラインに「Twizard」というtwitter用サービスに関する情報が流れてきた。このツールは
- タイムラインの各postを個別評価する事でユーザーの好みを学習し
- それに則ってTLの流速を調整出来(出現率の絞り込み)
- 「URL付き、@付き、リツイートのみ」といった書式の違いでpostを抽出する事も出来る
という、まさに先の章で書いた人ではなく書式で選ぶタイムライン
を勝手にやってくれるそうなのである。書式による選別なら正規表現を使って現在も実現しているが「各postの評価による好みの学習」と「流速調整(出現率の絞り込み)」は他のクライアントでは聞かない機能だ。
現在使用しているクライアントに満足しているので、このTwizardは試していないのだが、その時流しておきたいpostを書式で選べる」事と「タイムラインの流速を調整しpostを”間引く”」事に関しては、是非とも他のクライアントでも採用を検討して欲しいと思う。
この”postを間引く”という機能に関して抵抗を示す人も居て、その気持ちも分からないではないのだけど、こういう選別は日常でも常に行われている事である。ある作家の本は「全て読まなければならない」訳ではないし、良く行く喫茶店で新メニューが出たら「それを必ず頼まなければならない」訳でもない。更に言えばフォローしている人の数が増えてTLの流速が処理できる量を超えれば、見逃したpostは即ち”間引いた”事となんら変わらない。極端な話、寝ている間、他の作業をしている間、そして”まだフォローしてない相手のpost”を、我々は間引き続けているのだ。
タイムラインは恣意性の積み重ねである。フォローしたい人をフォローして、そうでない人は採択しない。誰にも何も強制されず”自分が読みたいものを集めて作った物”ならば、それをpostの書式や傾向でさらに細かく読みたいものを集めても構わんのじゃないかと思うのだ。
自分のpostの全てを読んでもらう必要はないし、実際読まれていない。それを僅かばかりでもコントロールして自分のpostの中の”好ましい物”を選択して貰えるのならば。それによって流速に余裕が出来てさらに他の有用なpostを取り入れる余地が増えるのであれば、それに越した事はないと思っているのである。