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ディズニーランド攻略戦:夏休み大作戦(3)

作成年月日
2009年07月28日 00:35

ホテルに到着した翌日、天気は雨。梅雨明け宣言が出たばかりだというのに酷い有様である。雨足は不安定で上がったかと思ったらまたパラパラ降って来たりして、以降の天気がどうにも読めない。幸い日数には余裕があるので翌日に予定を回したり、いっそ帰る日に無理矢理遊ぶという選択肢もあるのだが、明日や明後日が今日よりいい天気だという保証もない。

考えに考え抜いて予定通り今日遊ぶ事を選択した。今回のメインディッシュはこの東京ディズニーランドで遊ぶ事である。例え少しばかり割を食ったとしても、完全に遊べなくなる可能性は絶対に避けなくてはならないからだ。しかしさすが東京ディズニーランドと言おうか、少々の雨よりもやっかいなのは、この少々の雨にもめげず尋常でない数の客がちゃんと入園している事だった。

ガイドブックとネットを使って遊びたいアトラクションの候補を事前に娘に選ばせていたのだが、この微妙な雨天にも関わらず、人気のアトラクションは長蛇の列である。2時間待ちとか冗談ではない。ラーメンを食うのに30分並ぶのだって勘弁して欲しいと思ってしまう性質なので、そういうアトラクションは軒並みスルーである。

昔はなかったと思うのだが、ディズニーランドがこの長蛇対策に打ち出したのが「ファストパスチケット」という物で、要は「スケジューリングされた整理券」である。アトラクションの前に置いてある発券機にパスポートを入れると時刻が印字された切符が出てくる。「何時何分にまたここに来てね、それまではどこで何しててもいいよ」という事だ。スマートである。望みのアトラクションでとりあえず数時間後の搭乗を予約して、それまでの時間を他の空いているアトラクションに充てる。だらだら列に並んで時間を無駄にする事が無くなるこのシステムを知った時は感心した物だが、これは俺が考えていたような物では無かったのである。

朝一番からゲートの前で並んで入場と同時にファストパスチケットをゲットするならまだしも、普通に起きて普通に身支度して、のんびり開園後に入ってきたような素人が手に入れられるファストパスは6時間後とか7時間後。それならまだいいがファストパス自体が「発券終了」となっているアトラクションも少なくない。何せ尋常でない数の客が押し寄せているので、一時間に乗れる人数が300人のアトラクションがあったとしたら、その内ファストパスが割り当てられる人数は多分30〜50人くらいである。300人全部割り当てようとしたらファストパスの人数だけで閉園までの搭乗人数が捌けてしまい、列に付く人が乗れなくなってしまう。どうしても乗りたいアトラクションを一つ(頑張れば二つ)閉園までに乗れるように確保して、他のアトラクションは諦めて並べという事なのだ。(時間的なダブりを防ぐ為にファストパスは発券から一定時間経たないと再取得出来ないようになっている)

そんな訳で既にファストパスが発券終了していた上、場内トラブルで運行がストップしていたモンスターズ・インク「ライド&ゴーシーク」は諦めバズ・ライトイヤーのアストロブラスターのファストパスを取得。後は候補の中から比較的早く乗れそうな物だけ選んで遊んでいった。思い出せる限り列挙すると

と、こんな感じだ。ミクロアドベンチャーは酷かった。ネズミとか蛇とか生理的にダメな人だって居るだろうにどうして3Dを「驚かし」の為だけにしか使えないのかと。他は概ね良好。ホーンテッドマンションは怖くはないんだが、そのボリューム感にいつも感心する。バズ・ライトイヤーのアストロブラスターはカートに乗って射的をしていくアトラクションだがついつい本気になってしまった。後イベントのクール・ザ・ヒートとパレードのジュビレーション!を鑑賞。どちらも見事である。クール・ザ・ヒートは丁度雨が止んだ時間だったので中止にならずに済んだようなのだが、カンカン照りの日ならまだしもさっきまで傘を差していた人間に向かって水を撒き散らすディズニーランドのどSっぷりに惚れ惚れした。ジュビレーションは全くのノーチェックだったのだが、結果的に雨の為に夜のパレードが中止になったので、これを観られたのは幸いである。

食事は「コーヒーハウス」でパスタやカレーを、「ハングリーベア・レストラン」で休憩がてら飲み物を頼んだ。「コーヒーハウス」はドライブインみたいな間取りにも関わらず味もサービスも及第点であった。「ハングリーベア・レストラン」も広く薄暗い店内で放って置かれる感じが随分落ち着けて助かった。ディズニーランドのレストランには余りいい思い出が無いのだが、ちょっと見直した。

最後は土産物を好きなだけ買って終了。モノレール一駅でホテルに着くなんて素晴らしすぎる。