例によって新番組チェックである。今期はスカパーの契約チャンネルが増えたり、仕事が忙しかったり漫画を描いたりでリソースを地上波アニメに振り分けるのが難しい為、いつにも増して即切りが多い。
観る気が起きない
- 『逮捕しちゃうぞ フルスロットル』
- 『灼眼のシャナII』
- 『しゅごキャラ!』
- 『レンタルマギカ』
即切り
- 『BAMBOO BLADE』
- 『スケッチブック 〜full color's〜』
- 『魔人探偵脳噛ネウロ』
- 『素敵探偵ラビリンス』
- 『Myself; Yourself』
- 『ef ─ a tale of memories.』
- 『プリズム・アーク』
- 『獣神演武』
- 『レンタルマギカ』
判断保留
- 『逆境無頼カイジ』
- 『BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜』
- 『DRAGONAUT ─THE RESONANCE─』
- 『ご愁傷さま二ノ宮くん』
- 『機動戦士ガンダム00』
- 『キミキス pure rouge』
有望株
以下個別感想
即切り
- 『BAMBOO BLADE』
- まっとうな原作をまっとうにアニメ化。丁寧に作ってあるけれども頭一つ抜けた部分が見当たらない。
- 『スケッチブック 〜full color's〜』
- 逆鱗コース。「癒し」とか「まったり」とかを押し付けられるのはもういいです。
- 『魔人探偵脳噛ネウロ』
- 視聴に問題は無い位に面白い。主人公とヒロインの容赦の無い関係性も面白いが多分原作を読めば事足りるであろう。
- 『素敵探偵ラビリンス』
- 話やキャラクターを小洒落た感じで纏めているが、それでどの辺を狙ってるのか皆目分からん。
- 『Myself; Yourself』
- ギャルアニメとしては手堅く作っていそうだが、これと言って新鮮な所も見受けられず。
- 『ef ─ a tale of memories.』
- こちらは逆に演出が奇矯過ぎた。キャラがありがちなのにカット割りだけが独特でもしょうがない。
- 『プリズム・アーク』
- キャラが出てきた時点で「これはダメだろうな」と思ったが監督クレジットに「大張正巳」の名前が表示された瞬間に再生停止。
- 『獣神演武』
- 絵も話も想像の上を行かないファンタジーには用が無いのでお帰り願いました。
- 『レンタルマギカ』
- 中学2年生を寄せ集め、それぞれが考えた魔法戦士を片っ端からぶち込んだお話。
判断保留
- 『逆境無頼カイジ』
- 『アカギ』同様良くあの原作の絵をアニメにしたなと感心するが、今回は一勝負が長いので見終わった時にどれだけ話が進むのかが心配。
- 『BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜』
- まったくノーマークだったが、野暮ったいキャラデザインが新鮮。話も一筋縄ではいかない感じで先が読めない。後ろ向きで世間知らずなヒロインがどう成長するかが楽しみである。
- 『DRAGONAUT ─THE RESONANCE─』
- これもノーマーク。GONZOの裏ラインというべきか、「ウィッチブレイド」以来のうのまことライン。「ウィッチブレイド」は佳作だったものの最後で失速してしまったので、今回は踏ん張って貰いたい。
- 『ご愁傷さま二ノ宮くん』
- ダメな匂いムンムンだったが、意外に観られた。即切りラインギリギリではあるが、この手の新番組の中ではまともに作ってある。
- 『機動戦士ガンダム00』
- ガンダムの名前が付いてなかったら即切り。各所で言われているが「機動新世紀ガンダムW」第1話とほぼ同じプロットである。どこにも属さない私設軍隊が無条件に戦争に介入するというのは「ダンクーガ・ノヴァ」や「ガンダムSEED Destiny」の中盤以降のアークエンジェルがやってた事であり、近年嫌になるほど見せられた設定である。この「バカバカしい設定」をちゃんとストーリー中で破綻させる事が出来たら、この作品の価値は上がると思う。
- 『キミキス pure rouge』
- 第1話放映まで一切動画が公開されず制作の遅延が危ぶまれていたがなんとか間に合った様だ。tvkでの放映前にニコニコ動画で先に見ていたのだが、本当にそうして良かったと思う。この驚きを「皆」と分かち合えたのは幸いだ。まさかの主人公複数制。これは新機軸なのではないかな?ヒロインがいっぱい居るのに主人公がただ一人だと、どうしてもハーレム状態か乗り換え路線になってしまい、前者の場合は「優柔不断」、後者の場合は「ヒロインが順次退場」という状態になってしまうのだが、男側のカードを3枚に増やす事により一人当たりの受け持ちが2人程度に抑えられる。これなら本命1人、ちょっかい1人程度で済み、終盤まで全ヒロインの話を継続させる事が出来るという画期的な発明である。遠慮なく6ラインをフル回転で回せるので話が間延びする事も無いだろう。
有望株
- 『CLANNAD』
- 個人的に原作ゲームの話に納得が行ってないのでそこが心配。京都アニメーションはkey作品を改変しないので今回も多分そのままだと思うのだがなんとかならないだろうか。第1話の内容に不備は全く無い。ただ『キミキス pure rouge』の大胆な工夫を見てしまうと、いくらクオリティが高くても原作をそのままアニメ化し続けるスタイルに物足りなさを感じてしまう。
- 『みなみけ』
- まったり系かと思われたが「苺ましまろ」系だった。リアリティのある作画やレイアウトが予想の少し上を行く会話と相まって非常に笑える。長女が帰宅した時にさりげなく次女の靴を揃える描写など、萌え機械ではない「血の通った人物」として描こうとしているのも好感が持てる。
今の所こんな感じだが、次が観たいと思わせるTOP3は上から順に
- 『みなみけ』
- 『キミキス pure rouge』
- 『BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜』
である。3つともまだ観た事の無い物語を見せてくれるかも知れないという期待が持てるので『キミキス pure rouge』『BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜』は制作が大変そうだが是非頑張ってほしい。