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4月アニメ考査(第1段)

作成年月日
2007年04月07日 23:50

今期もまた尋常じゃない数のアニメが始まったのだが、丁度改編期にスゴ録が壊れてしまったのと、ちょっと漫画モードに入ってしまったせいでアニメを視聴するモチベーションがガクンと下がってしまった。スゴ録に取り溜めた番組が吸い出せなくなってしまって泣く泣く片っ端から消したのだが、それはそれで別に困らないというか、案外「観ては消し」で構わないんじゃないかと思い始めたのも大きい。今はDVDレンタルやスカパーで再度観る機会も作れるし、昔の作品を見返さなくてもまさにこんな調子で新しいアニメが次から次へとやって来るのである。そんな訳で今期はいつもにも増してハードルが高めに設定してある。ちょっとでも志の低さが垣間見えたら即切りなので、あまり参考にはならないかもしれないが、その分忙しい人には丁度いい按配になってるかも知れない。

観る気が起きない

即切り

判断保留

有望株

視聴継続


数が多いので脱落組の方は少しだけ。

『エル・カザド』
監督切り。『ノワール』『MADLAX』『.hack』シリーズ『ツバサクロニクル』と、掠りもしないアニメを連発してくれる真下耕一なので安心して切れた。
『ひとひら』
内気で上がり症。いつも顔を赤くしている女の子が主人公。こういうキャラクターを有り難がる神経が分からん。
『瀬戸の花嫁』
オープニングが始まった途端「なんだか『ギャラクシーエンジェるーん』の様だ」と思ったら本当に同じ監督だった。凡庸なセリフが大声かつ高速でやり取りされるだけの芸風もそのまま。
『ヒロイック・エイジ』
真正面から「さぁSFを始めよう」という意気込みが感じられる導入部に好感が持てたが、主人公のキャラクターが上手く転がせるかどうかはこれから次第。ただの設定アニメに終わらない事を祈る。
『機神大戦 ギガンティック・フォーミュラ』
『Gガンダム』と『エヴァンゲリオン』を足して3で割った感じだが、主人公に「思った事をつい口にしちゃう」設定を付加して、なんでもこいつの口から説明させてしまうやり口はある意味卑怯。カット割りが丁寧かつ正攻法で安心出来た。
『かみちゃまかりん』
即切り必至のクオリティで始まったのだが「ただ思いついた事を書きなぐっただけ」のようなプロットが逆に新鮮で途端に目が離せないネタアニメに昇格。Bパートは意外に捻った演出(「シェルブールの雨傘」のパロディとか)で面白かった。
『地球へ…』
昔観た劇場版が記憶の中で美化されているのか、はたまた『あやかし奇士』が打ち切りだったため準備の時間があまり取れなかったのか、結城信輝のキャラデザをなぞるのに精一杯という感じで、今一つ絵から生気が感じられなかった。(それは別にこの作品に限った事ではなく最近の傾向だが)。劇場版の方は尺の関係かやや急ぎ足だった印象があるので、このテレビシリーズが「地球へ…」の決定版になってくれればいいのだが。
『ラブ★コン』
漫才システムを搭載したPS2ゲームのレビューを読んで気になっていた作品だが、アニメの方もお笑い部分を外さない様に気を使っている。高度なツッコミをさらりと披露するカット割りが良い。
『魔法少女リリカルなのは StrikerS』
言わずと知れた『魔法少女リリカルなのは』の3作目。実はまだ2作目を消化していないのだが我慢出来ずに観てしまった。前作から一気に10年後という時代設定で望んでくれたのは有り難い。小道具を変えただけで似たような話を繰り返すシリーズ物を観るたびに「もっと歳をとった主人公が見たいなぁ」と思っていたのだ。
『ハヤテのごとく!』
一部で大人気の漫画が原作。テンポも笑いのセンスも良い。原作が続いているだけにまともな最終回が観られる確率は低そうだが、当面は楽しめそうだ。
『おねがいマイメロディ すっきり♪』
ついに3年目に突入。基本的なテイストは変わらないが15分枠になった事で若干子供向けのテンポにシフトした様だ。マリーランドに舞台を移したことで複雑な人間模様から開放されたが、これがこのままずっと続くのかそれとも何かまた別の展開があるのか楽しみである。