記憶に僅かでも残っている内に今回の旅行でおいしかった料理のメモを残しておこうと思う。
金沢「いたる」
- 蓮の蒸し物
- 蓮とはつまり蓮根の事だが、これを下ろした物を茶碗蒸しに入れたような感じの料理。蓮根は嫌いでは無いのだが、煮物や味噌汁の具くらいしか調理法を思いつかず(酢の物は俺が嫌いなので排除)火が通るまで比較的時間がかかるので、つい買い物の手が控えてしまう野菜の一つだったのだが、すり下ろして加熱したものはふわふわと上品な味で、とてもおいしかった。お吸い物に入れても美味いらしいので今度買ってきてやってみようと思う。
- 鯵の昆布載せ焼き
- 鯵の切り身を(恐らく)味噌とレモンかその辺の柑橘類の絞り汁で和えて、15cm四方くらいの昆布の上に乗せて焼いたと思われる。昆布の味が鯵に染み込み、さらに昆布自体もパリっと香ばしく焼き上がっていて、それを千切って口に入れても美味い。
富山「四十萬亭」
- 氷見うどん
- 氷見市の名物「氷見うどん」。ざるで頂いたのだが、大したつゆでは無いにも関わらず激烈にうまかった。あれでこの美味さなら、家で作ればさぞかし美味いものが出来るであろう。
滑川「飛泉」
- 茄子の軍艦巻き
- 茄子を蒸したか煮たかして柔らかくさせてさらにそれをたたきの様にして、さながら「ネギトロ」の具のような状態にした物を軍艦巻きに載せ、そこにきつめの生姜醤油を垂らしていた様だ。食感もマグロのすり身に酷似しており、偽ネギトロ巻きとして通用するかもしれないが、それより鮮烈な味わいで、変り種にカテゴライズするのも勿体無い。
- じゅん菜と温泉卵といくらの冷椀
- これまであまりじゅん菜を美味いと思った事はなかったのだが、こちらの物はしっかりした歯応えがあり、とてもおいしかった。訊くと巷で流通している瓶詰の物は火を通しているのだが、これは生のじゅん菜を使っている為、味が格段に違うのだという。温泉卵の濃厚な舌触りといくらの塩味が一緒になるとこれまた美味である。
だいたいこんな所か。バイ貝や蟹やウニや「がんど」の刺身など、他にも美味いものは色々あったのだが、そういうのはいい素材を手に入れないとどうにもならないので、自分用のメモとしては役に立たないので割愛した。