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変な日本語

作成年月日
2006年07月07日 07:33

「もう君だけを離したりはしない」という歌がある。アニメ「名探偵コナン」のオープニングだかなんだかだそうだが、この歌がスカパーのラジオチャンネルで流れて来て「アレっ?」と思って画面を確認したら聞き間違いじゃなくて、確かにタイトルが「もう君だけを離したりはしない」となってる。

途端に妄想スタートである。「……ってことは過去に君『だけ』を手離した事があったって事か……」しかもこの先「他の連中もろともなら、また手離すかも知れないという予告とも取れるわなぁ」

色々考えさせられる。もちろんこの違和感は狙ってやってるんだろうが、案外どうしても音符の数と合わなくて無理矢理「だけ」を入れたんじゃないだろうかと勘繰ったりもしてしまう。これ「もう君だけ『は』離したりしない」じゃいけなかったんだろうか。

さらにテレビ神奈川の深夜に流れてくるローカルCMにビデオ屋かなんかのCMがあるのだが、ナレーションが散々店の自慢をした後に一言

「もうあなたは、見過ごさずにはいられない」

と、カッコつけた声で言うのだ。……見過ごされちゃあマズイんじゃないの?。

多分「見過ごす事は出来ない」という事を言いたかったんだと思うが、まるで逆だ。ディレクターやナレーターや録音エンジニアやクライアントの内、誰一人この間違いに気がつかぬまま電波に乗せてしまったと言う事に驚いてしまう。

もしかしてこれも狙ってやってるのかも知れないのだが、そこだけ目立ってしまって何度聞いてもこの店の名前を覚えられない。どっちにしても失敗だったんじゃあないだろうか。