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HOPPERS

作成年月日
2006年05月05日 03:43

近所に「子育て支援センター」という施設がある。子供の遊び場に特化した小さな公民館の様なものだ。施設の中には遊戯室が幾つかあり、絵本やぬいぐるみなどが所狭しと並べられている。親子で好きな時に訪れ、好きなだけ遊んで帰れる場所なのである。

部屋においてある遊具の他に、受付でパズルやボール等も貸し出してくれるのだが、その中に「HOPPERS」という外国製のゲームを見つけた。

水面に蓮の葉をあしらったピンが13本立っていて、そこに妙に良く出来たカエルのフィギュアを差す事が出来る。カエルの初期配置は初級〜最上級の4段階に区分けされた40枚程度のカードに記され、プレイヤーは好きなカードを選んでその表側に描かれた図の通りにカエルを置く(最大12匹)のである。

そしてここからがミソだがゲームの流れは以下の様になる。

テイストとしては詰め将棋に近い。与えられた初期配置に対して、一番効率のいい回答を導き出すのである。1回の移動で最大1匹のカエルしか取り除けないので、「初期配置のカエルの数-1(最後に残る1匹分)」が、目指すべき最小移動回数の指標となる。この数より少ない手間であがる事は出来ないわけだ。正解手順の例はカードの裏面に記載してあるので、自分が考えた手順と較べてみると面白い。同じ移動回数でも「美しい」手順と「そうでもない」手順が存在するのがこのゲームの面白い所だ。

カエルの群れが置かれたテーブルを挟んで真剣に悩む両親を見た娘が驚異的な直感で「自分には手の届かない場所に行かれてしまった」と察して泣き出す一幕もあったのだが、この時期ゴールデンウィークという事で利用者も少ない。楽しく暇を潰せるものが見つかったので、またすぐに出かけることになりそうだ。