大体問題の概要が分かってきた。要するにワイド(16:9)の仕様の問題を分かっていなかったという事か。この2005FPWというディスプレイは画面サイズが16:10である。それに対して一般的な映像コンテンツは16:9。高さが若干余るわけであるが、それは事前に知っていた。
しかしこのディスプレイの表示モードには「1対1」「Fill」「アスペクト比固定」というモードがあり、この「アスペクト比固定」を使えば16:10の画面の中に16:9の画面が(上下に若干の黒帯が入る状態で)表示されるだろうと踏んでいたのである。
しかしPS2の出力を16:9に変更し、ソフトの出力も16:9に設定し、さらにディスプレイの表示モードを「アスペクト比固定」にしても何か微妙に縦長の画面になってしまう。表示モードを「Fill(画面いっぱいに引き伸ばす)」にすると、若干緩和されるもののやはり縦長で表示される。
その後色々検索してみた結果「16:9」の画面というのは出力段階では(横幅を縮めた)「4:3」で出力されており、ディスプレイ側に入力された後その画像を画面の横幅いっぱいに広げる事で「16:9」に展開しているという事らしい。そして「アスペクト比固定」というのは「入力された時の」アスペクト比を保つという事なので、この表示モードでは「ワイド画面を4:3に圧縮した映像」がそのまま4:3の比率で表示されるという訳だ。
これでは勿論ワイド画面を4:3に縮めた縦長の画面しか映らないし、これを「Fill」モードで画面一杯に展開すればディスプレイ比率の16:10で表示される。約10%縦が伸びる訳である。
「アスペクト比固定」というのが単に「4:3比で固定」というシステムだったらアウトだが、そうでなければディスプレイに入力される前に「16:9」に展開する機械があれば良いという事だろうか。その辺どうなんだろう。